歯周病と認知症の関係
認知症の原因物質が、歯周病によって蓄積する仕組み解明
朝日新聞 2020 10月5日
歯周病菌が体内に侵入し、認知症の原因物質が脳に蓄積して記憶障害が起きる仕組みを九州大などの研究チームが解明した。
歯周病と認知症の関連は近年注目を集めており、認知症対策につながる発見という。
チームの武洲(たけひろ)・九大准教授(脳神経科学)は
「歯周病菌が、異常なたんぱく質が脳に蓄積することを加速させてしまうことが明らかになった。
歯周病の治療や予防で、認知症の発症や進行を遅らせることができる可能性がある」と話す。
マウスの細胞に歯周病の原因菌(緑)が侵入した様子をとらえた画像。青い部分が細胞の核
(武洲・九州大学准教授提供)